首都ものがたり
世界の首都をみると、アメリカのようにワシントンが政治、ニューヨークが経済の中心というように機能分担がなされている国がある。ワシントンは1790年7月16日、180平方キロのこの地をDistrit of Columbia(略してD.C.)と言って、どの州にも属さず、合衆国政府直轄の地となった。1960年4月21日にはブラジルの首都がリオデジャネイロからブラジリアに移転した。...
View Articleマホメットとヒジュラ
622年のこの日、ムハンマド(マホメット)はメッカ北方のオアシス都市ヤスリブに逃れた。信者たちはこれを「ヒジュラ(聖遷)」と呼び、ヤスリブをメディナ(「預言者の町」の意)と改め、この年をヒジュラ暦の紀元元年とする。(ちなみに同622年は聖徳太子の没年でもある)その日はラビーウルアウワル12日だったとの伝承がある。...
View Article世界の郵便ポスト
郵便ポストが赤いのは世界中で共通と思っている人がいる。実は赤色の国はイギリス、日本、韓国などで、世界の国の中では決して多くない。中国は深緑色である。ドイツ、フランス、ユーゴスラビアなどヨーロッパの多くの国は黄色である。アメリカとロシアの郵便ポストは青い。
View Articleカントのアジア認識
16世紀のアジア 17世紀~18世紀のアジア 17世紀から18世紀にかけてヨーロッパ諸国ではアジアをどのように見ていたであろうか。軍事力で圧倒的な優位に立つことを知り、ヨーロッパ諸国の政治家、商人たちは侵略と威嚇をもってアジア諸国の植民地化を画策していたであろう。しかし戦争に明け暮れるヨーロッパの現実を目の当りに見る学者たちの中には、アジア諸国に干渉してはいけないと考える人たちもいた。...
View Article広辞苑にない言葉「ほうれい線」
「ほうれい線」とは人の鼻の両脇から唇の両端に伸びる2本の皺(しわ)のこと。美容などで一般的に使われているが、なぜか「広辞苑」にはのっていない。漢字の表記には「豊麗線」「豊齢線」「法令線」「頬齢線」とさまざま。語源は中国の面相学における「法令紋」に由来し、すべて当て字。「劣化」は広辞苑には「品質が低下すること」と説明している。しかし最近では「老けた」という意味で使用されることが多くみうけられる。...
View Articleひまつぶし
ウナギの蒲焼を細かく刻んでご飯に混ぜて食べる。明治の中頃、ウナギの蒲焼の出前が多く、大勢で取り分けられるように細かく切って出したのが始まりで、運ぶ際に食器が割れないようにおひつに入っている。ふっくらと柔らかくトロける美味しさ。「うなだれ定食」とは比べ物にならないくらい名古屋名物「ひまつぶし」は旨い。
View Articleむかつく小学校?
「むかつく」とは、胸がむかむかする、とか、癪にさわって腹が立つ、という意味。「むかつく小学校」という名称の学校が本当に存在するのか。山口県の最西端に向津具(むかつく)半島がある。地名「向津具」なので市立向津具小学校は当たり前のようにある。校歌も「♪われら、ムカつく小学校~」と大声で歌っている。
View Article「うさぎ」がスペインの由来?
スペインの古い呼び名ヒスパニアHispaiaはカルタゴ語のスパンSzpanが語源といわれている。「スパニア」とは「うさぎの住む」という意味。この国の山野には兎が多くいたらしく、紀元前後にこの地方で使用された貨幣には兎が描かれている。(Spain)
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